三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年12月1日

伊勢志摩凧の会は、会長でもある橋爪正司さんを中心に、凧つくりや凧揚げに興味のある人たちによって結成!
8年前から活動をはじめ、定例会や毎年1回開催される『伊勢志摩凧揚げまつり』を行っています
会長の橋爪さんは、志摩市で凧工房を持ちながら自作の凧作りや、凧教室、全国の凧大会などに出席、さらに全国でも珍しいホンモノの鳥とそっくりな鳥の形をした鳥凧の製作ができる1人
橋爪さんの凧との出会いは意外なことから始まっていました

志摩市の国府の浜といえば、サーフィンで有名ですが、今回は『伊勢志摩凧の会』による空の活動、『凧揚げ』をご紹介!

 

『伊勢志摩凧の会』の会長、橋爪正治さんの『凧工房』がこちら。
すごい凧の数です!

 

とても柄が細かくてリアルです。
写真を撮ったり図鑑で調べたり、なるべく本物に見えるように作っているとのこと。
橋本さんと凧との出会いは、本当に偶然でした。

 

「山へ猪狩りに行ったところ、山中に奈良から来た人の別荘を発見しました。
その人が庭先で描いていた絵を見たところ、本当に感動しまして。
それが凧の絵で、その人が凧の名人だと知り、弟子入りをしたんです」

と、橋本さん。

 

凧の名人は中村梁幸さん。
橋爪さんは中村さんから凧作りの手ほどきを受けました。

 

そして鳥凧との出会い。

「新潟の人たちが、トンビとかカモメとかいろんな鳥を揚げていると、本物の鳥たちが寄ってくるんですね。
びっくりして新潟の凧愛好者の会長に習いに行ったところ、10年かかると言われました。
でもどうしても作りたくて1年で作り上げ、新潟の人たちに驚かれました」

 

現在、橋爪さんは日本でも数少ない、鳥凧を制作する一人。
使用する木は新潟産の柳の木。
柔らかく弾力性があるため、凧作りに向いているそうです。

 

橋爪さんの熱い情熱が空を舞うと、仲間が集まり、『伊勢志摩凧の会』を設立。
毎年『凧揚げ祭り』を開催して、全国の凧揚げファンを集めてきました
『伊勢志摩凧の会』のメンバーは地元の人を中心に10名ほど。
四日市や愛知県から駆けつけるメンバーもいるそうです。

 

孔雀が空を飛びました!
孔雀に誘われて、本物のトンビも飛んできます。

 

大空を優雅に舞う、『伊勢志摩凧の会』のみなさんのさまざまな凧。
中にはうなぎや、なぜ空に舞うのかわからないような立体の凧もありました。

 

「この会に入って4年くらいです。
家の前で凧を揚げている橋爪さんに興味を持って、入会しました」

「凧の魅力は奥が深いです。
『つくる』『調整』『操縦』、この3つが伴わないとうまくいきません。
作るのが上手でも操縦する技術がないとあまりうまくいきません。
逆に技術があっても作る能力、調整する能力がないとダメ。
三拍子そろうというのは非常に難しい技術です」

だからみなさん、こうやって集まって情報交換をしているんですね!

 

最後に志摩市をPR。
志摩市のキャラクター「しまこさん」の連凧をあげていただきました。

 

凧揚げを終えたら、橋爪さんの凧工房で懇親会です。
橋爪夫妻が大切にしているのは『おもてなしの心』。
今回は伊勢海老入りと豪華すぎですが、いつもメンバーのみなさんには、こうして何かしらふるまいをしているそうです。

 

全国の空で凧をあげる橋爪夫妻。
奥様はどんな思いでご主人を見ているのでしょう。

「やりだしたらまっすぐそれに没頭するタイプで、今までもいくつかこう趣味が変わってきましたが、凧だけはずっと続いてますね」

「凧の魅力は、空を高く飛ぶこと。
自分が作った凧ならなおさら上へあがって、みなさんに褒めていただくのが一番の楽しみです。
子どもたちにも教えて、自分も(凧づくりを)もうちょっとうまくなって、キレイに飛ぶようになってやりたいと思います」

『第7回伊勢志摩凧揚げまつり』は令和2年1月26日(日)に志摩市国府白浜で開催!
現在参加者を募集中です!